使う言葉もメディアも全然違う!インバウンドマーケティング担当者が知るべき”台湾と中国の違い”
June 9, 2017
近年訪日観光客数は増加しており、その中でも中国と台湾は特に注目されています。海外へのインバウンドマーケティングを行う企業も増えていますが、「台湾と中国のユーザーの違いがよくわからない」という声を耳にします。
中国と台湾、どちらも中国語を話し、文化も似ているため、マーケティングする時も同じように考えがちですが、実際は別々の国だと分けて考えるべきでしょう。
なぜなら、一見近いように思える台湾と中国には、様々な違いがあるからです。
ユーザーの性格や言葉はもちろん、普段利用しているSNS も大きく異なります。
この記事では、台湾・中国の違いや、利用するSNSについて、画像での比較も含めてご説明します。
まずは、言語の違いについてご説明します。
■中国と台湾の漢字の違い
中国語には「簡体字」と「繁体字」があるのはご存知でしょうか?
中国では簡体字を使用していますが、台湾と香港では繁体字を使用しています。
たとえば、
・初めまして
簡体字 ▶ 初次见面
繁体字 ▶ 初次見面
・今は何時ですか
簡体字 ▶ 现在几点了
繁体字 ▶ 現在幾點了
■単語の違います。
イギリスとアメリカの英語のように、同じ単語でも国によって意味が変わります。
たとえば、
・小姐
台湾 ▶ 若い女性
中国 ▶ 風俗嬢
・工讀生
台湾 ▶ アルバイトの学生
中国 ▶ 犯罪少年
このように、まったく意図しない言葉になってしまうことがあります!
コンテンツや広告クリエイティブを作成する際は、言葉の意味について十分な確認が必要になります。
また、台湾の人は中国人と一括りにされることを不快に感じる傾向があるようです。
そのため、コンテンツを作る際には、それぞれの国のユーザー目線に立って、親近感を生み出せるものを作ることが大切です。
続いて、中国と台湾で使われているSNSの違いについて紹介します!
【中国・台湾で使用されている検索エンジン・メッセンジャーアプリ・SNS】
■検索エンジン
中国:百度Baidu (90%)
台湾:Google (80%) とYahoo (20%)
■メッセンジャーアプリ
中国:微信Wechat (85.5%)
台湾:Line (91%)
■SNS
中国:微博Weibo (85.5%)
台湾:Facebook (78.2%) と Instagram (51%)
普段利用する検索エンジンや SNS については、上記のように大きく異なっています。
中国では法律により、利用できるインターネットサービスに制限があるため、中国独自のインターネットサービスが利用されているのに対し、台湾では日本やアメリカを含めた世界中で利用されている検索エンジンや SNS が利用されていることがわかります。
このことから、特に Web マーケティングにおいては、中国と台湾でまったく異なるアプローチをしなければならないことがわかります。
中国と台湾のユーザーの違いについて、ご理解いただけましたか?
中国・台湾に向けたマーケティングを行う際は、それぞれの国のユーザーはまったく異なるという認識を持ち、それぞれの国に向けて最適なマーケティング戦略やコンテンツを作ることが重要になります。
台湾向けインバウンドマーケティングをご検討の方は、ぜひTAMKOまでお問い合わせください。