台湾向けマーケティングの重要な5つのキーワード
【インバウンドマーケティング担当者向け】
July 11, 2017
台湾は親日国として知られています。東日本大震災の時に多くの寄付金が集まったことからも、台湾の親日度の高さがうかがえます。高品質の代名詞である「メイド・イン・ジャパン」というステレオタイプなイメージだけではなく、1940 年代の植民地時代にインフラを整備し、文化の発展に貢献したことも親日家が多い理由の一つとなっています。
台湾の人々に製品を売ろうとする際は、まずその製品が「日本発」であることを強調することが重要です。それが台湾へのマーケティングを成功に導く第一歩となります。
台湾へのマーケティングのチャンスをさらに確実なものにするには、【5つのキーワード】を製品に結び付けて打ち出すことが効果的です。
1. 環境にやさしい
自然を守るための努力は世界中の人々の義務ですが、台湾の人々は特に自然を守るという意識が強いです。環境への配慮を打ち出した製品は好意的に受け入れられます。例えば、環境にやさしいことを打ち出した洗剤は、昨年に比べて 5% 売上が伸びています。38% の洗剤ブランドが「環境にやさしい」洗剤であることを打ち出しています。2 番目に多い「洗浄力が高い」というアプローチは 27% で、環境にやさしいという打ち出しの方が大きく上回っています。また、詰め替え可能なパッケージの洗剤は売上が 10% 伸びています。
台湾には、日本と同様に忙しく働く文化があります。そのため、高い性能を打ち出した製品よりも、心が落ち着く自然なアロマの香りがするなど、リラックス効果のあることを打ち出した製品の方が好まれます。
2. 高品質
台湾の景気はあまりよくありませんが、低価格帯の商品の売上が昨年比で 15% 減少しているのに対し、高価格帯の商品の売上が 7% 増加しています。これは、「値段の高いものは品質が良い」と考えられているからでしょう。
台湾の人々は長持ちしないような、あるいは健康や大切なものに被害を与えるようなリスクを孕んだ安価な商品よりも、高価格で高品質なものを買うことを望んでいます。
3. 専門家のおすすめ
今や世の中に選択肢があふれかえっており、選択に十分な時間をかけることはできません。どのシャンプーを買うべきか 15 分も話し合う人はいないでしょう。そのため、専門家からのおすすめ商品であることを打ち出すことで、消費者の時間を浪費することなく価値を伝えることができます。
4. 安全
台湾では 2008 年に、日頃使われている料理用油や人気の飲料など、多くの食品に安全性の問題があることが判明しました。現在台湾では有名かつ巨大なグローバルブランドよりも、小規模なローカルブランドが信頼される傾向にあります。「北海道で採れた食材を使用しています」や「日本製」などを表記することで、信頼性を証明することが可能です。ローカルブランドは新鮮かつ誠実で、健康に良いと考えられていますが、もし消費者の信頼を裏切ることがあれば、大きな損失となります。
5. 健康に良い
台湾では病人だけが健康に気をつければいいと考えられていましたが、この考え方は変わってきています。事実、ビタミン食品のような健康食品の売上が、昨年におよそ 40 億ニュー台湾ドル (およそ 144 億円) に達しています。
6. まとめると、台湾へのプロモーションを実施する際のキーワードとなるのは、【環境にやさしい】【高品質】【おすすめ商品】【安全】【健康に良い】の 5 つです。さらに【日本製】であることを伝えることも効果的であると言えるでしょう。
——
また、台湾のオンラインショッピング市場もどんどん成長しています。
2016 年にはわずか 17.8% でしたが、現在も成長を続けています。
台湾の人々はいつもどこから情報を得ているのでしょうか?以下の 5 つが主な情報収集源になっています。
1. 検索エンジン (44.1%)
2. Facebook (39.9%)
3. TV CM (38.2%)
4. ブログ/KOL (インフルエンサー) (21.2%)
5. LINE (17.4%)
上記のように、インターネットや SNS を活用して情報を収集する人が増えてきています。また、インフルエンサーにあたる KOL を通じて商品やサービスを知る機会も増えています。台湾の消費者へのマーケティングを効果的に行うには、【環境にやさしい】【高品質】【おすすめ商品】【安全】【健康に良い】の 5 つのキーワードを使い、インターネットや SNS を通じて情報を発信していくことが効果的だと言えるでしょう。
——
台湾のマーケティングについての詳しい情報やご相談については、こちらからお問い合わせください。
【TAMKO へのお問い合わせ】
https://tamko.co/contact/